《入口》


制作過程


《制作風景》
《準備》 《書出》 《形式》 《校正》
《辞書》 《ルビ》 《完成》 《使用》
《ショートカット》


  

《準備》


 自分が小説を書く時の最初の手順。
 それはまずiTunesを起動するところから始まる。
 これは、二次創作でも一次創作でも全く変わらない。どこかにも書いたが、
まず音ありき、なのだ。
 そういう訳でCotEditorはまだ開かない。
 この時点では、まだ書きたいものはぼんやりとしている。せいぜい語り手を
誰にするかくらいのものだ。


 いい音を見つけたら、今度はそれをずっと回転再生しながらネタを練る。
 音色を聴いている内に、小説の色というか方向性がほぼ決まる。
 一次創作の場合は資料集めをする事もある。
 収集先はNewtonが多い。
 ついでNASA、最近はWikipediaやググった先のサイトの場合もある。

  

《書出》


 自分は勢いのままに書く事は非常に稀だ。書く前に、大体は脳内であれこれ
展開を組み替えたり、鍵となる台詞や場面を思い描いたりする。
 梗概を用意する場合は、この時点で作成しておく。
 図解で作る事が多いので、伏線などは矢印で繋いであったりする。
 『Against〜』の場合は、三枚用意した。
 大雑把な全体地図と、建造物内の移動経路確認用の地図、そして箇条書きに
した展開把握用のものだ。
 頃は良し、となるまでに短くても一週間、長ければ年単位で寝かせられる。
そういう訳で、量産の利かない体質は昔から一緒だ。


 書き手によっては、いきなり結末から書き出したり、一番の盛り上がり部分
から始めたりするようだが、自分は頭から順番に書く事しかできない。
 これは、まだオンライン化されていなかった時の名残だ。媒体が紙だった時
には、文章の移動には大変手間がかかったからだ。

  

《形式》


 賛否両論あるだろうが、自分は横書きでも行頭は一字下げる。終括弧で改行、
同じく終括弧前に句点はつけない、疑問符感嘆符のうしろは一字空け、罫線は
二つで一つだ。
 この辺りは、学生の時に習った事をそのまま踏襲している。


 ワープロを使っていた時には禁則処理と均等割付は機械任せにしていたが、
サイトに上げるようになってからは自分で細かく操作するようになった。
 何も考えずにテーブルに流し込むと、文字数が環境によって大きく変動する。
それは厭だったのだ。文字サイズを小か極小に変更して読むのが好きな方は、
ブラウザを最大化しない方が余計な空白が減り、読み易くなるかと思う。

  

《校正》


 大まかに、三段階の校正を経て公開している。
 誤字脱字などの基本的校正、表記揺れの校正、そして文意の校正だ。
 一番時間がかかる上に、これが正解というものでもないので、結局最後まで
何かしら修正している。
 そして、ここまでやった筈なのに、大抵どこかに校正洩れがあるのも事実。

  

《辞書》


 初期にはオンライン辞書も試してみたが表示が重かったり、そもそも言葉を
知らなかったりして全く使い物にならなかった。無料版だったので、そこまで
望むのは酷なのか。
 使うのは落とすと死ぬ程痛い広辞苑と、漢和辞典のみだ。古い版だが、今の
使用方法であれば充分だ。

  

《ルビ》


 RubyタグはIEにしか対応していないので使わない。
 あれこれ試したが、今はルビを振った文字には下線が出るようにしている。
マウスポインタを乗せて貰えれば、吹き出しがポップダウンする。
 この辺りも、いつも最後まで修正が入る。

  

《完成》


 できあがり。

making

 うっかりおかしな事をやらかしていないか、各種ブラウザを起動して調べる。
見えているのは、背面左側からOpera、Firefox、Safari、前面左からCamino、
そしてiCabだ。
 間違っていると、iCabで「( ̄ー ̄)」な顔が真っ赤になって怒り出すので
すぐ判る。
 このあとPantherからバージョン違いのSafari、Netscapeでも確認を取る。
たまにメインブラウザでは問題がないのに、他のブラウザで見てみると大惨事
になっていたりするので、なかなか侮れない。


 これも最近は狡をして、完成から数時間も経たない内にサイトへ上げたりも
しているが(そして、あとから思わぬ陥穽に気付いて頭を抱える)、本来なら
脱稿後数日は寝かせ、それから最終校正を行なうのが自分の手法だ。

  

《使用》


 ハード
  Intel iMac (MacOS X Leopard)
  PowerBook G4 (MacOS X Tiger)

 ソフト(Leopard)
  TextEdit
  Safari
  iTunes
 ソフト(Tiger)
  CotEditor
  iCab
  iTunes

 日本語入力ソフト
  ことえり
   予測変換機能は邪魔なので切っている。
   代わりに指定変換辞書は使いまくる。
   とても便利だ。

 FTPソフト(Leopard, Tiger)
  Cyberduck

  

《ショートカット》


 小説を打っている間は極力キーボードから手を離したくないので、作業中は
マウスは全く使わない。というより、邪魔になるので寧ろ片付けている。

  (Finder上で)shift+林檎+AまたはU→
  (起動したいアプリ名の最初の数文字を入力して選択状態にし)林檎+O
   この“開けごま”は、英語環境でないと使えないのが痛し痒し。

  林檎+tab(起動アプリケーションを切り替え)したあと
  林檎+H(選択したアプリケーションを隠す)または
  林檎+Q(アプリケーションを終了)
  “隠す”って何だ!? と疑問を覚えたのが懐かしい。
   便利過ぎて、今ではこれなしにはやっていられない。

  鉛筆+F2(Appleメニューへ)
  鉛筆+F3(Dockへ)
  電源ボタンを押した後、S(leep)、R(eboot)またはリターン(終了)
   これで操作すると、起動から終了まで一切マウスが要らなくなる。
   Windowsでもできるようだが、キーを押す回数が多過ぎ。


 特に愛用しているコンビネーション

  鉛筆+1
   これは指定辞書を作っていない人には、意味のないコンビネーション。
   未確定状態の時に使う。
   普通の辞書と何が違うかというと「学習しない」のだ。
   学習されては困る無品詞や、タグなどを登録している。
   Tigerでのデフォルトは3以降。
   Pantherと揃えるために、わざと1に辞書を動かしてある。

  鉛筆+2、鉛筆+3
   2は「部品の共通な漢字を検索」する。「興」「ワ」「酉」を選択状態
   にし、鉛筆+2すれば「釁」が出てくるなど、一発で出てこない漢字を
   出す時に重宝する。
   3は「関連文字に変換」する。新字体から旧字体に変換したい時に活躍。


 番外

  鉛筆+option+林檎+8。
   目が疲れた時には画面輝度を限界まで落とし、これ。
   うっかり試してしまって驚いた人も、同じコンビネーションですぐ元に
   戻るので御安心を。

  林檎+F5(VoiceOver起動)
  林檎+スペース(Spotlight起動)
  option+S(英語のみ読み上げ)
   始終使う程ではないが、必要に応じて利用している。
   確かショートカットがぶつかっていたので、割当を変更していた筈。

  林檎+shift+S、林檎+S、林檎+F、林檎+,
  林檎+C、林檎+V、林檎+X、林檎+Z
  林檎+W、林檎+M、林檎+Q、林檎+H
  (Finder上から)林檎+K
   この辺は基本。


 こうして書き出すと、何のひねりもなくつまらないですな。
 全部読破して下さった方、お疲れ様でした。


《入口》
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